日本の「当たり前」を見直すと・・・ゴミの話
台風19号が猛威を振るって10日が経ちましたが、未だ復旧作業が滞っているところも多くあるようです。被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
台風19号がこれだけ大きな被害をもたらしたのも、地球温暖化の影響で海水温が高く、それで台風が大型化したからだ、と日々のニュースでも報道されている通りです。
それで、先日、”温暖化の元凶である化石燃料”の少ない、再生可能エネルギーの割合が高い電力会社と契約しよう!という記事を書きました。化石燃料ではないクリーンな電気、みんなで使いましょう!みんなでやれば、結構なインパクトになると思うので、ぜひご協力をー。災害減らしましょー。
前置きが長くなりました。
今日はね、「ゴミ」のお話をしようと思います。
私今まで、自分が出すゴミを意識したことなんてありませんでした。良識的な住民よろしく、なんとなく分別はして、ゴミを出すのはその日の朝、ということは守っていました。しかしながら、学校からのプリントや大量のダイレクトメールも燃やせるゴミにしていました。それが「当たり前」でした。
ところが夏にスウェーデンに行き、彼らのゴミの分別を見てしまうと、日本の「当たり前」が急に違ったものに見えてくる。
- リサイクルできるものは徹底的にリサイクルする。
- 使えるものは、使いたい人に回す。
- プラスチックは極力使わない、買わない。
スウェーデンの家庭から出るゴミは、日本の一般家庭から出る燃やすゴミの10分の1!!!まじかー!!!と思いました。
考えてみると(当たり前ですが)、
- リサイクルを徹底することで、新しい資源の節約になり、その分伐採する木も減るかもしれない。(日本のコピー用紙の8割は、熱帯雨林の木を伐採しているなんて話も・・・)
- ゴミを減らすことで、ゴミを燃やすために焼却場で使用する燃料(おそらく化石燃料)も減少する。
市役所が、「ゴミを減らそう」って言ってたのは、背景にそういう事情があるからなんだろうなーということに、今更ながら気が付いたわけです。経費がどうのというお金の話だけではない、地球規模の話だったわけ。
ちなみに、プラスチックは、リサイクルしている自治体と、燃やしている自治体があります。石油由来のものなので、燃やすと余計なCO2を出し、温室効果ガスを発生させるから、プラスチックゴミは断然、減らしていかなきゃいけないんです。(ちなみに、アメリカなど欧米では燃やさず埋めるそうで、自然に還らないプラスチックが問題になっているようです。海にも流れ出て問題になってますよね。)
ということで、自分の家から出るゴミの質や量によって、地球温暖化に影響を与えているかもしれないという事実に気が付いてしまったのです。
気が付いてしまったら、やらざるを得ませんねー(笑)
ということで、やってみた結果、以下のようになりました。
・・・・・・・・・・
<最初の状態>
我が家の燃やすゴミは、回収が週に2回。毎回45リットルの袋がパンパンになる程、ゴミを出していた。(3kg〜5kg)
<やったこと>
ゴミは燃やしたら終わり。「もったいない」ものも燃やしてないか?ということで、
- リサイクルできるものはする
- 土に返せるものは返す を徹底した。
つまり、紙はどんな小さなものでも、「雑紙」用の紙袋に入れる。(雑紙は、週1回市で回収してくれる)
そして、生ゴミは土に還す。(庭に埋めるだけでいいけど、マンション暮らしの人は写真のようなものを作ると、土にかえせます。)
プラスチックゴミは燃やすゴミに出さず、リサイクルへ。(自治体のルール通り徹底。)
<結果>
燃やすゴミとして出すゴミの量は、45リットルの袋の半分くらいの量に減りました!中を見ると、鼻をかんだあとのティッシュと乾燥剤など紙にもプラスチックにも分別できないもの、汚れてしまったプラスチックゴミ、あとは掃除機の中の埃や髪の毛などのゴミくらい。(流石に写真は載せません笑)
減るもんだ、減るもんだ。
今週なんて、1回燃やすゴミを出し忘れたけど、ゴミの量がそれほどじゃないので、全然平気!生ゴミもないので匂いもゼロ!
生ゴミの処理が難しい人は、紙ゴミだけでもリサイクルするようにするだけで、劇的にゴミは減ると思いますよ!
<追記>
紙ゴミでも、リサイクルできないものもあります。
・レシートなどの感熱紙
・石鹸などの匂いがついたもの
・ピザなどで汚れてしまったもの
・不織布
・紙コップなどの防水加工されたもの
・アルミコーティングされたもの などなど。
リサイクルできないものはこちらで確認。(写真付きで見ることができます。)
生ゴミ処理のための、「キエーロ」については、また次回お話しします!