環境再生型農業へのチャレンジ
こんにちは。
SDGsプロジェクトプランナーの関口ひさ子です。
自分の住む地域がもっと素敵な場所になるように、
この世界がSDGsの理念である「誰一人取り残さない社会」になるように、
そして子どもたちの未来のために美しい地球、持続する地球を残すために、様々なプロジェクトを立ち上げて、活動しています。
今、ようやく、先日ご依頼いただいた専門雑誌の原稿を書き上げ、提出しました!ほっと一息ついたところです♪ ふー、がんばった!自分!(笑)
今日は、私が畑をやる理由を整理してみたいと思います。
今年の夏の畑の様子はこちら
農薬、化成肥料は使わない
昨年の夏にスウェーデンに視察旅行に行きました。
私が宿泊したスウェーデンのホテルでは、ほとんどの野菜が地元産でオーガニック。なぜかというと、彼らは地球環境のために生物多様性を守ろうとしているからです。
除草剤を使うと雑草は枯れます。農薬を使うと、害虫が殺せます。それは簡単なこと。だけど、もしかしたらそれ以外の虫や土中の微生物も殺してしまうかもしれません。
野菜や果物の受粉に不可欠な蜜蜂たちも、絶滅の危機にあり、スウェーデンではとても大事にされています。蜜蜂がいなくなると、人間の食べ物の3分の1がなくなるとも言われています。
(大量に野菜を作ってくださっている農家の皆様には感謝しています。農薬や除草剤を使うことを否定しているわけではありません。)
そして肥料について。化成肥料を使うと速攻で野菜に栄養がいくので、野菜作りは簡単になります。しかし、土中の微生物は増えず、さらに過剰なリンやカリが土壌から川や海に流れて、赤潮などが発生しやすい環境を作り、地球規模で大きな問題になっています。
また、地元で作る野菜を地元で食べる地産地消は、運搬のための二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)が低く、環境にも良い(スウェーデンでは「環境に正しい」と表現される)のです。
よって、地元の野菜で、農薬や除草剤を使わず、有機で育てるオーガニック野菜を増やそうとしているのです。
そんな話をツアーで聞いて、単純ですぐに影響されてしまう私は、それまでも借りていた畑を、帰国後、本格的にやろうと重い腰をあげたのです。
もちろん、農薬、化成肥料を使わず、有機で作るというのが私のこだわり。
そんな素晴らしいオーガニック野菜。スーパーではイオンなどで扱われているので、買いに行きます。ちなみに農林水産省のデータによると、日本には有機農家さんが1万2000件いるが、全体の0.5%にしか満たない。畑の面積では0.4%。美しい里山の自然、蛍や蜜蜂が飛び回る美しい日本の風景を残すには、有機農業がキーワードになっていると感じています。
畑を始めて気がついたこと
新型コロナウィルスが蔓延し日本全国に非常事態宣言が出された今年。行くところがなくなり畑に行く機会が増えました。
農薬も除草剤も使わない私の畑では、雑草さん達がボーボーと生えてきます。
そうすると、黙々と何時間も雑草を刈るという作業をすることになります。大変です。
心の中はどうかというと、コロナウィルスへの恐怖、これからどうなるんだろうという不安、日本、世界は大丈夫?という心配・・・考えればキリがないほど出てくるマイナスの感情。
それらの感情が、土を耕し、草を刈り、種を撒き、水やりをすることで、癒され、中和されていく・・・いろいろな種類の虫やカエル達が私が作業する隣でぴょんぴょん飛び回る。咲いたばかりの野菜やコンパニオンプランツの花たちが、ゆらゆらと風に揺れている。場のもつ力(エネルギー)に浄化されていく。明らかに、あそこの畑にはその力がある。
そして、気づいてしまったのです。
「畑って、癒される!」
これ、アーシングってやつ?いや、裸足では歩いていないけど・・・(笑)
いろいろな農法がある
同じ有機農業とはいえ、調べてみると色々な農法があります。
農薬はもちろん、肥料も使わない「自然農法」。
雑草と共存し、手作りの有機肥料を少しずついれる「ぐーたら農法」。
雑草や生ゴミを使って土の中の微生物を生かして土づくりをする「菌ちゃん農法」。
きっちり土のデータをとって、必要な要素を入れていく「BLOF理論」などなど。
本を読んだり、ネットで情報収集するだけでは、よくわからないことも多いので、週に1回、地元の有機農家さんのところに学びにいかせていただいてもいます。
私の借りている畑は、元田んぼのため、土がまだできていない!
雨が降るとすぐに水が溜まる!
よって、土壌改良と排水のために、現在粛々と土づくりをしているところです。(具体的にはまた機会を見て書こうと思います。)
環境再生型農業へ!
今年の春に受講していた、エシカル協会のエシカルコンシェルジュ講座。この講座でパタゴニアの活動について講義を受けました。その講座で知ったことは、畑が環境再生の手段になりえるということです。環境再生型農業といいます。空気中の炭素を土中に固定することで、二酸化炭素(温室効果ガスの一つ)が原因となっている地球温暖化の解決策になり得るのです。
ポイントは、
- 不耕起で作る
- 有機物がたくさん土の中に入っていること
だそうですが、まだ、始まったばかりで、日本でも大学で研究している最中というレベルなので、詳しい情報があるわけではないのですが、どうやら微生物いっぱいの土づくりにそのヒントがあるみたいです。
菌ちゃん農法の吉田先生曰く、炭作りをして土に入れれば二酸化炭素の固定にもなるとも聞きましたので、
- 竹炭を作って土の中に入れること(炭はもろ、炭素の塊なので)
も効果があるのかもしれないと期待しています。なので、畑近くの竹林からいただいた竹を使って、竹炭を冬の間にたくさん作りたいと思います。
畑を通じて、地球温暖化に貢献します!
↑結局、これがいいたかった(笑)
私と一緒に畑活したいという方がいれば、ご連絡を!
今日もお読みいただきありがとうございました。