女性蔑視発言から考えること
今、JOCの会長、M氏の発言が世界中を巡り大きな問題になっています。
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。」という発言が、女性の社会参画を否定しているかのようであり、女性蔑視だと避難されています。
私も、彼の発言は女性蔑視だと思うし、彼のような公人が公の場でそのような発言をしてしまうのは、非常に残念としか言いようがない。
彼は撤回もしましたが、「(女性蔑視の)意図はなかった」って、それは、意図がなくそういう発言が出ちゃう方がまずいと思うー。だって、そもそもそういう女性蔑視の精神を思考のOSとしてもっているんだから。それはバージョンアップなり、OSを入れ替えるなりしないといけないでしょう。
でもこれ、彼だけの話ではないし、老害の話だけでもないと思うんです。
私は40代ですが、私の生活する環境では男女の違いを感じることが非常に多かったように思います。
- 学校の先生は「男なんだから泣くんじゃない!」と言っていたし、
- 私は「女の子なのに、おてんばねー」なんて近所のおばちゃんに言われていたし、
- 女は愛嬌があれば生きていけると言っている人もいました。(愛嬌がない私はどうやって生きていけばいいんだ!笑)
- 男の子色、女の子の色なんて決まってて、水色を選んだ私は、友達に「女の子なのに!」と言われたり。
未だに日本にはそんな文化がまだまだ残っていますよね。
こんな社会になったらいい
私にはこんな社会になったら素敵だなという理想があって。
男女関係なく、障害のあるなしも関係なく、性的嗜好にも出身国も関係なく、社会で、自分の好きな道で、生活したいと思う場所で、自分の力で、周りの人と協力しあって生きていくこと。
自分の周りにはいろんな人がいて、それが「多様性」と言われるもので、そんな人たちとコミュニケーションとりながらやっていくこと。
多様性のあるそれぞれの個や価値観を大切にしながら、解決策を見出したり、より幸せになる方法を考えたりしていくこと。
私ができているかどうかは棚に上げてますが💦
で、今日の結論。
今回のM氏の発言に関する一連の出来事は、上記の価値観を大事にしていくために、私たちの中にある「無意識の」差別感覚や決めつけ、思い込みのようなものを、それぞれが自分の立場で心に問い直す、見つめ直すいい機会なのではないかな、と私個人的には思っています。